こんにちわ、ほのママパパです。
株主優待やクロス取引って聞いたことありますか?
上場企業には株主優待を実施している場合があり、クロス取引という手法を使って
株主優待をもらうことができます。
株主優待には、食事券やクオカード、企業の商品など様々です。とってもお得なのでやり方を解説していきますね。
クロス取引とは?デメリットはある?
クロス取引とは、ある銘柄の注文において、同一銘柄、同数量の買い注文と売り注文を同時に発注し、約定させる取引をいいます。つまり、買いと売りを同価格で持つことで、株価が下がっても上がっても、損もしないし益もでないのです。株主優待をもらうことができる「権利付き最終日」に現物保有と信用売りの状態であれば、損益0、手数料のみで、株主優待をもらうことができます。現物保有のみだと、株価下落のデメリットが大きいので、株価下落リスクがないのが大きいメリット。
おすすめの証券会社は?日興証券がおすすめ
クロス取引を始めるためには、証券口座を開設しましょう。証券口座の開設後、信用取引口座の開設もします。
おすすめは、SMBC日興証券と楽天証券です。
手数料が低いので、株主優待をもらうための取得費用を安く抑えられます。
取得費用には、現物買付手数料、一般信用売建手数料、貸株料の手数料がかかりますが、証券会社や手数料コースによって異なります。信用取引には、制度信用というものもありますが、初心者には逆日歩リスクがあるので、おすすめしません。
貸株料 (短期の期間以前が無期限) | 貸株料 (権利確定日の14日前~が短期) | 現物買付手数料 | 一般信用売建手数料 | |
SMBC日興証券 | 年利1.4% | 年利1.4% | 現物手数料より、信用買い⇒現引きで2.5%とした方が安い。 | 「ダイレクトコース」で無料 |
楽天証券 | 年利1.10%(1カ月以上の場合は管理費もかかる。) | 年利3.90% | 「ゼロコース」で無料 | 「ゼロコース」で無料 |
実践!クロス取引をやってみよう
1.口座開設後の事前準備
必要資金を入金しておきます。委託保証金30万+αと現物の購入資金は入金しておきましょう。委託保証金が30万円を下回ったり、委託保証金維持率が30%を下回らないように、資金を入れておきましょう。特定口座の現物で保有している株式は、代用有価証券の担保として、保証金として使えますが、掛目80%での計算となるので、例えば、1株3,000円の銘柄であれば、100株30万円×80%=24万円の保証金とみなすことができます。しかし、委託保証金は30万円以上は必要なので、6万円足りません。よって、100株30万円の銘柄をクロスするためにはでは、36万円は最低でも必要ということになります。
少々計算が難しいので、最初は多めに入金しておきましょう。
2.一般信用売建の注文
一般信用売り注文は市場が開いている日の17時から注文が可能です。人気の銘柄は17時ピッタリに注文しても、在庫が一瞬でなくなり注文できないこともあります。在庫がなくなった場合でも、17時30分や18時頃になって在庫が復活することもあります。ただし、時間はわかりません。
日興証券のアプリでの注文方法を例
注文、登録を選択
信用取引指示を選択
注文するための在庫があれば、数量が表示されています。新規売りの一般信用売りをクリック。(もし在庫が0株でも、注文を続けると、瞬間的に在庫が復活したときに、何百回に1回とかで注文が通ることもあります。)
返済期限は一般信用なので、「3年」を選択
注文数量は必要な株式数を入力
注文単価は成行を選択
執行条件は、「なし」を選択
有効期間は、「当日中」を選択
口座区分は、「特定口座」を選択します。
後に、現物保有分の株式から配当金の20.315%の税金が徴収されて振り込まれ、信用売り分の株式からは配当金の100%分配当落調整金が徴収され、見かけ上は配当金の20.315%分損しているように見えますが、特定口座で源泉徴収あり、配当金の受け取りを株式比例分配方式にしていれば、翌年の1月に自動的に損益通算してその分還付されます。よって、生じるコストは信用取引にかかる手数料だけになるので心配しないでくださいね。
上記で注文した内容どおりになっているか
確認します。
よければ取引パスワードを入力して「注文を実行」をクリック
新規売り注文の完了画面になります。
売り注文ができたら、次は買い注文です。
国内株式買い注文で普通に買ってもよいのですが、手数料が現物取引の方が高いので、あえて手数料の低い制度信用買いの注文を推奨しています。
3.制度信用買建の注文
日興証券のアプリでの注文方法を例
注文、登録を選択
信用取引指示を選択
返済期限は制度信用なので、「6ヶ月」を選択
注文数量は売り注文と同数の株式数を入力
注文単価は成行を選択
執行条件は、「寄付」を選択
有効期間は、「当日中」を選択
口座区分は、「特定口座」を選択します。
上記で注文した内容どおりになっているか
確認します。
新規買い注文の完了画面になります。
ここまで終了したら、下部の「取引」から「注文約定一覧・取り消し・訂正」の項目が再度希望した入力どおりか確認してみてくださいね。
私も、過去に一般信用売りだと思っていたら制度信用売り注文していたこともあります・・
4.現引き注文
注文した翌日の朝9時の寄付で、注文した一般信用売り注文と制度信用買い注文が約定しているはずですので、同じ価格で注文が通ったか確認します。そして、制度信用買い注文分を現引きという、現物保有にする注文を行います。
「注文約定一覧・取消・訂正」を選択。
現引したい銘柄を選択。
「現引注文」を選択
注文数量で「全株」を選択すると、すべての建玉の数量が入力されます。
数量が入力されたら、「注文内容を確認」をクリック。
注文内容を確認し、取引パスワードを入力して、「注文を実行」をクリック。
5.現渡注文
権利付き最終日になったら、17時以降に現渡注文をします。現渡注文は、保有している現物株式を、一般信用売りの建玉の決済に充てることをさします。
「注文約定一覧・取消・訂正」を選択。
現引したい銘柄を選択。
「現渡注文」を選択
注文数量で「全株」を選択すると、すべての建玉の数量が入力されます。
数量が入力されたら、「注文内容を確認」をクリック。
注文内容を確認し、取引パスワードを入力して、「注文を実行」をクリック。
※受渡予定日が翌月1日以降など、権利確定日を越していることを確認してください。
翌営業日に約定していることを確認し、クロス取引を行った銘柄の信用建玉がなくなったことを確認してください。
おわりに
現渡をしてから、3か月後くらいまでは、何も音沙汰がありませんが、3か月後に封筒が届くようになり、そこで株主優待が届くことで成功したことがわかります。最初は不安ですが、繰り返すことで慣れていきます。お得なクロス取引をやってみてはいかがでしょうか。
これまでに取得した優待技はこちら